【解決事例】パパ活の相手方から300万円の請求が・・・

パパ活トラブルに巻き込まれた経緯とは

相談者は仕事の関係で上京し、一人暮らしをしている30代女性。

旅行会社の事務員として働いていました。

ところが、コロナの影響によってテレワークが増え、かつ出勤数が減ったことで給料も減少。

このままでは生活が苦しくなってしまうので、何かできないかとインターネットで調べていました。

すると、パパ活が短時間で効率良く稼げるとのブログを発見。

早速、ものは試しとパパ活アプリをダウンロードしました。

仕事と両立するため、休日である週末限定でパパ活をする条件で登録。

そしてアプリを見ていると、「肉体関係なし。空いた時間を一緒に過ごしてくれる人募集」と紹介している男性を発見しました。

そのほか詳しくプロフィールを見ても、好感が持てる男性でした。

そこで、みずからコンタクトを取ってみることに。

実際やり取りをすると、落ち着いた感じの男性。

パパ活アプリはよく利用しているとのこと。

男性は、相談者がパパ活するのが初めてだと知ると、どんなふうに利用すればいいかを丁寧に説明してくれました。

それから男性は、
「初めてなら不安でしょ。百聞は一見にしかずだし、どんなものかお試しに軽く食事でも行かない?」
と誘ってくれました。

右も左も分からない相談者は、紳士的で親切な男性に「この人なら会ってもいいかも」と、誘いに乗ることに。

今後の連絡のためにLINEのIDを交換し、相談者と男性はお昼に池袋駅周辺で待ち合わせをすることになりました。

いざ当日、男性が予約していたレストランでランチを食べながら、他愛もない話をして過ごしました。

男性は、満足してくれたのか「色付けといたから、また今度よろしくね」と多めのお小遣いをくれ、その日のパパ活は終了。

相談者は実際会ってみて、羽振りが良く人柄もよかったので、都合がつく日にはこの男性とのパパ活を続けることにしました。

その後数回は、ご飯を食べに行ったり、ドライブやショッピングしたりなど良好な関係。

しかし3か月ほどしてから、次第に男性の態度が変わっていきました。

最初のころと比べると連絡が多くなり、毎週末会いたいとも要求してくるように。

相談者は、友達と遊んだり、実家に帰ることもあるので、毎週末は難しいとやんわり断りました。

すると、「どうせほかの男と会っているんだろ」などとヒステリックに追及してくる始末。

ついには、会う予定のない日にも、会社や家の近くまで来るようになりました。

気味が悪くなった相談者は、男性に距離を置きたいと伝えて、しばらく連絡を取らないことにしました。

なお、男性からの連絡は何度かありましたが、すべて無視しました。

それから1か月後、いきなり探偵事務所を名乗る人物からLINEが。

「あなたの行ったパパ活は違法だ。問題になる前に誠実な対応をしなければならない。対応しなければ警察へ通報する。」と不安をあおるメッセージが届きました。

焦った相談者は、すぐにパパ活アプリを解約・削除。

その後、少し冷静になって考えてみると、LINEに連絡が来たことからして、個人情報がバレているのではないかと不安に。

そしてちゃんと対応しなければ、本当に警察に通報されるのではないかと。

そう思っていた矢先、追加で相談者の住所の最寄り駅や携帯電話番号、勤務先などを記載したメッセージが。

相談者は恐怖を感じ、誰かに相談したくなりました。

ただパパ活をやっていたことは、誰にも知られたくありませんでした。

そこで仕方なく、しばらく連絡をしていなかったパパ活の相手方となる男性に相談することにしました。

連絡してみると、「久しぶり。何かあった?」と特に変わった様子のない男性の声。

相談者が、男性に上記の内容を伝えると、
「嫌がらせなら放置でもいいけど、個人情報知られているし、ちゃんと対応しないと危ないよ」と。

そして相談者がどう対応したらいいのかと悩んでいると
「俺の友達にベテラン弁護士がいるから相談できるよ!」とのこと。

それから即座に男性は、「その弁護士に連絡して折り返すから」といったん電話を切りました。

その後、男性から折り返しの連絡。

男性は、「弁護士曰く、パパ活を行っていたことは犯罪で警察に通報されれば逮捕される。」とのこと。

相談者は、『犯罪』や『逮捕』とのキーワードに気が動転しそうになりました。

すると男性は「弁護士に頼めば、警察に逮捕されることもなく、家族や職場にバレずに解決することができるよ」と。

続けて「俺と彼(弁護士)は長い付き合いだし信用できる。無事に解決してくれるはずだから任せて!」
と言い放ちました。

考える余裕を失っていた相談者は、言われるがままに男性に任せることに。

翌日、男性から連絡があり、探偵事務所と弁護士が交渉してきたとの報告が。

弁護士が、「警察に通報しない」、「パパ活について口外しない」などの条件を要求すると、相手方は口止め料として500万円を請求してきたとのこと。

そこで弁護士は、交渉を行い、なんとか300万円までの減額に成功したと。

相談者が、減額したにせよ高額の口止め料に驚いていると、男性は、
「パパ活トラブルの口止め料としてはすごく安い!だから代わりに支払っておいたよ。完全に解決したからもう安心して」と自慢げに言ってきました。

しかし相談者は、対応を任せてしまったものの、何の連絡もなしに勝手にやられては困ると伝えました。

ただ男性からは、「もう合意書も交わしてしまったから」と合意書と現金300万円の写真が送られてきました。

くわえて「あなたの問題を解決してあげるために、300万円を立て替えたので分割でもいいから返してね」との請求も。

相談者は、無事に解決してもらったことには安堵した一方、300万円もの大金は到底用意できるものではありませんでした。

男性に対して返信できずにいると、しつこく男性からどのように支払っていくのかなど催促のメッセージが。

相談者は、どうしたらいいものかとインターネット上で「パパ活 トラブル」を検索。

しかし、相談者が参考にできそうなトラブル事例は見当たりませんでした。

ただそのなかで、パパ活を含め最新の男女トラブル解決に力を注いでいる当事務所のホームページを発見し、相談に来られました。

パパ活トラブルについて弁護士との相談

弁護士は、肉体関係のないパパ活については、刑事上はもちろん民事上もなんら違法ではないと説明。

すなわち、逮捕されるようなこともなく、損害賠償請求されることもないと伝えました。

そして送られてきた合意書も確認。

一見すると、弁護士が作成したかのように見えるものの、弁護士からすれば何かのテンプレートを参考にしたものでした。

そして、そもそも真っ当な弁護士であれば相談者から直接事情を聞かずに依頼を受けることはあり得ないので、まず偽造されたものだろうと告げました。

弁護士は、おそらく関係が途切れたことに対する腹いせで、探偵事務所や弁護士を自作自演したものと思われると回答。

相手方への対応としては、当然300万を支払う必要もなく、変わらず連絡がくるようであれば警察に相談するのがいいと案内しました。

相談者は、弁護士の案内を聞いて「相談してよかったです、とりあえずは安心しました。」と。

ただ一方で、相手方には個人情報も知られているし、家や会社の近所まで来られたこともあるので、このままでは不安とのこと。

そして、今後の安心のためにも、弁護士に間に入ってほしいと依頼をいただくことに。

方針としては、以下のとおり事件に着手していくことになりました。

合意書の偽造の裏取り
相手方に連絡し、自作自演であったことを認めさせる
今後依頼者に接触しないことなどを記載した合意書を締結

弁護士による相手方との交渉

弁護士は、合意書に記載されている弁護士と探偵事務所が実在するかを調査。

実在はしていたので、まずは当該弁護士に連絡すると、まったくあずかり知らないとのこと。

念のため探偵事務所にも確認すると、同様の反応でした。

予想どおり偽造であることが判明したので、弁護士はすぐさま相手方に連絡。

依頼者の代理人になったことを告げ、「依頼者に対して300万円を請求していますよね」と確認しました。

すると男性は、「彼女(依頼者)の代わりに支払った。だから返してと頼んだだけだ」との返答。

それに対し弁護士は、「当該弁護士にも探偵事務所にも確認したが、合意書についてまったく知らないとの回答でしたが。」
と告げました。

続けて、「このまま請求を維持するのであれば、私文書偽造や詐欺で刑事事件化も辞さない。」ときつく伝えました。

すると男性は一瞬口ごもった後、「申し訳ありませんでした。もう二度としません」と平謝り。

その後は、接触禁止をはじめ秘密保持などの条項を記載した合意書を締結

念のため1か月ほど様子を見ましたが、相手方から依頼者に接触・連絡はなく、無事解決に至りました。

今回の事例に即した弁護士コメント

近年、パパ活はSNSやアプリケーションの普及によって、ある意味ですが気軽に行えるものとなりました。

ただ、それに伴い、パパ活トラブルは年々増加しています。

実際、サービスを受ける男性側・提供する女性側、いずれの立場からも多くのご相談が当事務所に寄せられています。

一方、ネット上では、「簡単に女性と出会える」、「楽して稼げる」などパパ活をすすめる記事をみることもあるでしょう。

しかしながら、今回の事例のように、当初は関係が良好であっても何かのきっかけでトラブルに発展することはあり得ます。

したがって、パパ活の裏には危険が潜んでいることは認識しておくべきです。

なお、パパ活トラブルの詳細については下記記事で紹介していますので、よければご覧ください。
関連記事:パパ活トラブルとは

最後に、パパ活はもちろん男女トラブルでお困りでしたらまず一度、当事務所にご相談ください。

Bio

弁護士 若林

弁護士法人グラディアトル法律事務所代表弁護士。
男女トラブルや詐欺、消費者被害、誹謗中傷など多岐にわたる分野を手掛けるとともに、顧問弁護士として風俗やキャバクラ、ホストクラブなど、ナイトビジネスの健全化に助力している。