「フォロワー増やしたかった」元カノの性的動画投稿容疑 男逮捕

ニュース内容

元交際相手の女性の性的な動画などを会員制交流サイト(SNS)に投稿したとして、神奈川県警伊勢原署は14日、私事性的画像記録の提供被害防止法違反などの疑いで東京都豊島区池袋本町の会社員、玉川俊介容疑者(27)を逮捕した。「(ツイッターの)フォロワー数を増やしたかった」などと容疑を認めている。

逮捕容疑は令和元年8月2日、スマートフォンからアルバイトの女性(24)=同県伊勢原市=の性的な動画などを複数回にわたってツイッターに投稿し、不特定多数が閲覧できる状態にしたとしている。

今年に入って女性から「元交際相手との性行為の動画がアップされている」と同署に相談があったという。同署によると、玉川容疑者は以前にも、ほかの複数の女性との同様の動画などをツイッターに投稿していたとみられ、同署が捜査を進めている。

2020.7.14 18:50 産経新聞

弁護士からのコメント

今回のニュースは、元交際相手の女性の性的な動画などを会員制交流サイト(SNS)に投稿したとして、私事性的画像記録の提供被害防止法、いわゆるリベンジポルノ防止法違反などの疑いで逮捕されたというものです。

近年、このようなリベンジポルノ被害が後を絶ちません。

そして今回の被疑者のように、怨恨や復讐目的ではなくTwitterのフォロワー数を増やしたかったなどの安易な動機で、性行為をはじめとした性的な動画が投稿されるケースも増えてきています。

ですので、交際している恋愛関係にあったとしても、性的な写真や動画は絶対に撮らせたり送ったりしないようにすべきです。

関係が良好に続いているあいだは問題ないと思うかもしれませんが、いつ関係がこじれて今回のニュースのように性的な写真や動画が投稿される事態になるかはわからないからです。

そしてネット上に投稿・公開されてしまってからでは、容易に保存・拡散ができる現代のネット環境においてはすべてを削除することは事実上困難だからです。

もし性的な写真や動画をネット上に投稿・公開すると脅されているような場合は、すぐさま警察や弁護士に相談しましょう。
投稿・公開されていることに気づいた際にも同様です。

投稿・公開される前であればそれをやめさせることができる可能性もありますし、投稿・公開された時間が短ければ短いほど他人に保存・拡散される程度も少なく済むからです。

最後に、リベンジポルノでお悩み・お困りの方は遠慮なく当事務所にご相談ください。

Bio

弁護士 若林翔

弁護士法人グラディアトル法律事務所代表弁護士。
男女トラブルや詐欺、消費者被害、誹謗中傷など多岐にわたる分野を手掛けるとともに、顧問弁護士として風俗やキャバクラ、ホストクラブなど、ナイトビジネスの健全化に助力している。